逆子とは

逆子とは、胎児の頭が下にない状態のことをいいます。妊娠中期まで、胎児はぐるぐると子宮内で体勢を変えていますが、身体が大きくなるにつれて頭が重くなるので、通常は分娩が近づくと頭が下にきます。

逆子は、正式な医学用語では「骨盤位」といわれ、胎位の異常に分類されます。胎位とは、子宮の縦軸と胎児の縦軸の位置関係のことを指します。両者が一致する場合は「縦位」となり、胎児の頭が子宮口にある状態は「頭位」といわれ、正常な位置関係です。胎児の頭以外が子宮口にある場合は「骨盤位」となり、胎位の異常と診断されます。

 

頭が子宮の上部以外に、横や斜めに位置することもあります。

逆子というと胎児の頭が子宮の上部にある状態を思い浮かべるかもしれませんが、その他の種類もあるのをご存じでしょうか。胎児の頭が真横になっている状態の「横位」や、斜め上・斜め下になっている「斜位」の胎位異常もまれにみられます。

逆子の原因

逆子は誰にでも見られる現象であり、それほど珍しいものではありません。また、現代医学をもってしても逆子になるはっきりとした原因はわかっていません。

 

ただ、お腹の周りが冷えることで、子宮が緊張し、結果として逆子のリスクが増大するのではないかと考えられています。

そして、冷えにつながる原因の一つがストレスです。東洋医学では思い悩むことがあると体温が頭に上り、お腹を冷やすとされています。また、医学的に見てもストレスによって交感神経が優位になると、血管が収縮し血行を阻害するため、冷えにつながるとされています。

 

逆子を鍼灸治療で改善するときには、お灸でツボを温めるのが一般的です。逆子の改善効果が期待されるツボとしては、至陰(しいん)と三陰交(さんいんこう)が有名です。

至陰のツボはとくに逆子の特効穴とされており、至陰にお灸をすることで赤ちゃんの胎動を促すことが経験則で分かっています。

三陰交のツボは冷え性やむくみ、生理痛など、女性の悩みによく効くツボとして知られています。三陰交のツボにお灸をすると、血行を促進する効果が期待できるため、逆子の改善にも役立ちます。

 

 

逆子でお悩みの方は一度鍼灸治療を検討してみてはいかがでしょうか?