花粉症とは
花粉症とは、スギやヒノキなどの植物の花粉が原因となって、くしゃみ・鼻水などのアレルギー症状をおこす病気です。季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれています。アレルギー性鼻炎は原因物質(アレルゲン)の種類によって2つに分類されます。現在日本人の約38%がスギ花粉症だといわれています。
〇季節性アレルギー性鼻炎(=花粉症)
原因となる花粉の飛ぶ季節にだけ症状があります。
日本では約60種類の植物が花粉症を引き起こすといわれています。
主なアレルゲンとしてスギ、ヒノキ、カモガヤ、イネ、ブタクサ、シラカンバなど。
鼻の三大症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)だけでなく、目の症状(かゆみ、涙、充血など)を伴う場合が多く、その他にのどのかゆみ、皮膚のかゆみ、下痢、熱っぽい感じなどの症状が現れることがあります。
さらに、シラカンバやイネ科花粉症などの人が、ある果物や野菜を食べると、口の中がかゆくなり腫れたりする口腔アレルギー症候群という症状もあります。
〇通年性アレルギー性鼻炎
アレルゲンが1年中あるので、症状も1年中あります。
主なアレルゲンとしてダニ・ハウスダスト・ゴキブリなどの昆虫・ペットの毛・フケなど。
ぜんそくやアトピー性皮膚炎を合併することがあります。
近年、通年性アレルギー性鼻炎と花粉症の両方に悩まされている人や、複数の花粉に反応する人も増えており、ほぼ1年中くしゃみ・鼻水・鼻づまりや目のかゆみ・異物感に悩まされるという人も少なくありません。
花粉症のメカニズム
花粉症はアトピー性皮膚炎やぜんそくなどと同じアレルギー性疾患の一つだといわれています。アレルギーとは体に入りこんだ異物を撃退する身体の防御反応が過剰である場合をいいます。
アレルギーを引き起こす物質をアレルゲンといい、花粉症の場合はスギを代表とする植物の花粉がアレルゲンとなり、目や鼻の粘膜から侵入しやすいがために目や鼻の症状が主になります。
鍼灸治療では、体質改善の全体的な刺激の他に花粉症に有効なツボを刺激することによってくしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみなどの症状が改善します。
鍼灸治療は花粉の時期が終わってからも続けることが最大の秘訣です。長期間の治療を続けることで花粉症の体質を変えていくことができます。
花粉症でお困りの方は一度鍼灸治療を検討してみてはいかがでしょうか?